2019年1月17日

ヒーターカバーの安全性

皆さまはハリネズミちゃんの冬の寒さ対策はどうされていますか?

以前からこちらのブログを見てくださっている方(いらっしゃるのでしょうか・・・笑)は御存じかもしれませんが、私はウニ(先代ハリネズミ)を飼い始めた頃からケージ周りの温度管理には本当に人一倍気を使っていて(家が寒すぎるので^^;)、どうしたらハリネズミに適した温度をキープしてあげられるだろうとずっと試行錯誤してきました。

いろいろな暖房グッズを一通り試す中、うさ暖ももちろん試して、当時は
「これカバーあったら便利なんじゃないかな?」
「寝袋と一体型にしたらどうだろう??」
・・・などなど、いろいろと考えていたのですが、
調べていくと、そもそもヒーターは布で包んで使用する前提で設計されてないので、包むとパネルの温度が設定温度よりも高くなってしまうことがあって危険というような情報もあり、

※実際にうさ暖の注意書きにも記載されております。

もしものことがあったら大変!と思い、結局実用化することなく、
我が家では熱くなりすぎそうな場所にはずっとおざぶとんを敷くことで対応していました。

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※ちなみに、現在の我が家のケージ内寒さ対策は、最終的に
 ●みどり商会 ピタリ適温プラス(その上に人工芝+おざぶとん)
 ●マルカン セラミックヒーター
 に落ち着いています。ご参考までに。
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・・・と、前置きが長くなりましたが本題に入りたいと思います。

前述の通り、安全性に不安があった為商品化を見送っていたヒーターカバーなのですが、先日オーダーをいただきまして、それであれば実際のところどうなのか、一度きちんと実験して調べてみようと思いました。

じゃん!

うさ暖カバー

ヒーターはマルカン うさ暖
温度計はニチドウ マルチ湿・温度計を使用。

温度は、温度計を設置後、約1時間ほど経過し温度が安定した状態(温度の上下がほぼ見られなくなった状態)で、昨日今日と2日間に渡って計測しました。

仕事場で実験したのでそもそも室温がちょっと低め(約16~18度)なので、実際にケージの中で計測するとなるとまた違う(きっともっと高くなるのでは?)と思うのですが、ある程度の目安として見ていただければ。


まずは通常通りカバーなしで使用した場合の表面温度。

低温面(弱):26.4℃

ヒーターカバーの安全性


高温面(強):29.2℃

ヒーターカバーの安全性


昨日測った際はどちらの面も約28℃だったので、弱でも強でも表面温度はそれほど大きく変わらず約26~29℃前後という感じです。

・・・とは言え誤解があるといけないので、これは使用した温度計のセンサーの構造上、かなり室温の影響を受けていると思います(^^;)

実際うさ暖のパッケージには、室温18℃で 弱:30℃前後/強:40℃前後と明記されていますし、実際に手で触っても、明らかに弱と強では温度差ありますし。

なので、恐らく表面温度というよりも「表面ちょっと上」くらいの温度が表示されているのだろうなと思います。


さて、そしてカバーを被せた場合どうなるのか。

まずは厚手のカバーの場合。

冬用寝袋をカバーとして使用いたしましたので、
表地/裏地ともにポリエステル100%の中厚フリース生地です。

低温面(弱) 
 室温16℃ 表面:25.6℃ / 内面:34.1℃
 室温18℃ 表面:26.9℃ / 内面:41.0℃


ヒーターカバーの安全性


高温面(強)
 室温16℃ 表面:27.1℃ / 内面:43.5℃
 室温18℃ 表面:28.2℃ / 内面:49.5℃


ヒーターカバーの安全性

厚手のカバーの場合、外側の表面温度は約25~28℃とハリネズミちゃんにとっては適温で丁度良い感じなのですが、やはり熱が籠るのか、カバーの内側、特に高温面の方は高い時で約50℃近くまで上がってかなり高温になっています。


では薄手のカバーだったらどうでしょう。

夏用寝袋で試してみました。
表地は薄手のリップル生地、裏地はスムースニット、
どちらも綿100%で通気性の良い素材です。

低温面(弱)
 室温16℃ 表面:23.4℃ / 内面:27.9℃
 室温18℃ 表面:25.2℃ / 内面:28.5℃


ヒーターカバーの安全性

高温面(強)
 室温16℃ 表面:28.0℃ / 内面:34.1℃ 
 室温18℃ 表面:28.0℃ / 内面:33.1℃


ヒーターカバーの安全性

表面温度は約23~28℃とこちらもほぼ適温。
内面温度は多少上がりますが、通気性のある素材で熱が外に逃げるからか、ものすごく熱くなるというわけではなく約28~34℃と、厚手のカバーと比べるとかなりの差が出ました。


・・・ということで、まとめると、

●カバーなし 表面温度約26~29℃前後

●カバーあり(厚手)
 表面 弱:25.6~26.9℃ / 強:27.1~28.2℃
 内面 弱:34.1~41.0℃ / 強:43.5~49.5

●カバーあり(薄手)
 表面 弱:23.4~25.2℃ / 強:28.0~28.0
 内面 弱:27.9~28.5℃ / 強:34.1~33.1

・・・という結果となりました。

ある程度温度が安定してから測ったとは言え、たった二回きりの計測ですし室内温度も多少変化していると思うので、もちろん誤差はあると思いますが、ある程度の目安にはなるかなと。


結論としては、厚手のカバーはやはり熱が籠って内側の温度がかなり高くなることが分かりました。

今回は寝袋を被せただけですが、もし入り口部分を完全に閉めて塞いだら更に温度は高くなるでしょうし、塞がなかったら塞がなかったでハリネズミちゃんが間に入ってしまったらちょっと危ないかも・・・💦

もしもカバーを作るなら、ある程度通気性の良い薄手の生地にした方がよさそう・・・!


・・・というわけで、他のメーカーのヒーターに関しては分かりませんが、少なくともうさ暖は基本的にはカバー等はかけずにそのまま使う仕様になっているようなので、もしも個人的にカバーを手作りされる方がいらっしゃいましたら、どうぞくれぐれも気を付けて製作&ご使用くださいね🌸


「ぼく温度には敏感なの!気をつけてねー!」
ヒーターカバー


 ハリネズミグッズ専門店 unibo 

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